be動詞の和訳と作文
それでは、演習問題と取り組みましょう。「英文和訳」問題の手順を覚えてください。英文を頭から「訳し下す」というテクニックを覚えてください。これは「和文英訳」でも使えるようになれば「英作文なんて、簡単だ!」と思えるようになりますよ。
1 次の英文を和訳しなさい。
(1) I was very happy to see you after two years.
(2) There were a lot of foreign people in London.
(3) Be kind to all people.
(4) Tom is from Hawaii and has been in Japan for a week.
《解説》
『品詞』と『文型』を意識して「和訳」します。頭から『訳し下す』ことから始めていきましょう。これは「長文速読」にもとても効果がでてきます。
(1) I /was /very happy /to see you after two years.
S V C M
私は とてもうれしかった 2年後にあなたに会えて
『be動詞+形容詞』は本来は『V+C』ですが、「主語Sの状態を表す構文」なので、「主語が~です」と、1つの『自動詞』(目的語を取らない動詞)としてとらえると、内容がわかりやすくなります。
『be動詞+形容詞+to-V(不定詞)』の構文では、「to-V(不定詞)は、形容詞を修飾する副詞的用法」で、その形容詞に対する「判断の基準」を表します。ここでは「あなたに会えて→happyだった」という内容です。
*私は、2年後にあなたに会えて、とてもうれしかった。
(2) There /were /a lot of foreign people /in London.
V S M
いました 多くの外国人が ロンドンには
『There構文』では『There+V+S+場所』の語順です。主語が動詞の後ろにあるので主語を確認してから動詞を決めることになります。
*ロンドンには多くの外国人がいました。
(3) Be /kind /to all people.
V C M
親切にしなさい 全ての人々に
『be動詞+形容詞』の構文です。後ろの『前置詞+名詞』は副詞句です。
*すべての人々に親切にしなさい。
(4) Tom /is /from Hawaii [and] has been /in Japan /for a week.
S V C V M M
トムは です ハワイの出身 そして います 日本に 1週間
『be動詞+from / like ~』は「補語C」を導きます。『出身のfrom』『様態のlike』と覚えておきましょう(PDF<2>)。
『have been in ~』は「~に(ずっと)いる」と「継続」を表します。
『have been to ~』は「~に行ったことがある」と「経験」を表す場合と、「~に行ってきたところだ」と「完了」を表す場合があります。
「継続用法の現在完了」には、『for+期間を表す数字』、『since+過去の時』という副詞句で「継続期間」を表すことが多い。
*トムはハワイの出身で、日本に1週間滞在しています。
2 次の英作文をしなさい。
(1) 去年、私のお父さんはとても忙しかったです。
(2) その歌は若い人たちに愛されています。
(3) 図書館にはたくさんの本があります。
(4) 私は来年の4月、高校生になります。
《解説》
英作文の問題では、「日本語の内容」に対応する「英語のカタマリ」を意識して、『訳し下し文」を作ることができれば、得意分野にすることができます。また、この感覚を身につけると、英語感を身につけることになるので、飛躍的に英語力が上がります。
(1) 去年、私のお父さんは/とても忙しかったです。
時M 主語S 形容詞C 過去
私のお父さんは/とても忙しかったです/去年
My father was very busy last year
*My father was very busy last year.
(2) その歌は/若い人たちに/愛されています。
主語S 動作主M 受身形 現在
その歌は/愛されています/若い人たちに
The song is loved by young people
*The song is loved by young people.
(3) 図書館には/たくさんの本が/あります。
場所M 主語S 動詞V
『場所に~があります』という日本語の語順は『There構文』を使います。
/ / / あります/たくさんの本が/図書館には
There are a lot of books in a library
*There are a lot of books in a library.
『~が…にある』という日本語の場合は、普通の英文です。
「たくさんの本が、机の上に/あります。」
Many books / are / on the desk.
(4) 私は/来年の4月、高校生に/なります。
主語S 時M 補語C 動詞V(未来)
私は/なります/高校生に /来年の4月
I will be a high school student next April
*I will be a high school student next April.
「英語の意味のカタマリ」を意識して、「日本語の並べ替え」ができるようになれば、英文を作ることは、とてもやさしくなりますね。次は「いろいろな出題形式の問題」を考えてみましょう。どんな問題でも、「主語はどれだ!」「動詞はこれだ!」、次に続くのは「補語か目的語か?」、「場所・条件・理由・時だから副詞Mだ!」と、英文の要素を考えて解決するのです。
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