受動態

今回から「受動態」を確認しましょう。

【受動態のポイント】
※「SがVする」という文を「能動態」といい、「SがVされる」という文を「受動態」といいます。

※受動態の動詞のスタイルは『be動詞＋過去分詞Vpp』(受身形)で表します。
　『be動詞は機能語』で『過去分詞が意味語』です。

※受動態の『動作主』は『by +目的格』で表します。
　動作主が『一般の人々：we, you, they, people など』の場合は省略されることが多い。

※『否定文：be動詞+not』『疑問文：be動詞を文頭に出す』という点は同じです。

22 次の英文を和訳しなさい。
(1) This dog is washed by Mike.
(2) The doors was closed at ten.
(3) English is spoken by many people in the world.
(4) Our school was built five years ago.

《解説》
『品詞』を考えて『文型』を意識して「和訳」します。頭から『訳し下す』ことから始めます。

(1) This dog / is washed / by Mike.
　　S             V               M
　　この犬は　洗われる　　マイクによって
　　＊この犬は、マイクによって洗われます。

(2) The doors / was closed / at ten.
　　S                V                M
　　そのドアは　閉められた　10時に
　　＊そのドアは10時に閉められました。

(3) English / is spoken / by many people / in the world.
　　S           V               M                        M
　　英語は　話される　　多くの人により　　世界中で
　　＊英語は、世界中で多くの人々によって話されています。

(4) Our school / was built / five years ago.
　　S                V               M
　　私たちの学校は　建てられた　5年前に
　　＊私たちの学校は5年前に建てられました。

23 次の英作文をしなさい。
(1) ケーキは母によって作られました。
(2) これらの手紙はフランス語で書かれています。
(3) ルーシーは私たちに愛されていましたか。
(4) あれらの部屋は学生たちによって使われません。

《解説》
英作文の問題では、「日本語の内容」に対応する「英語のカタマリ」を意識して、『訳し下し文」を作ることから始めるのですよ。

(1) ケーキは / 母によって / 作られました。
　　S             M               V(過去)
　→ケーキは / 作られました / 母によって
　＊The cake was made by my mother.

(2) これらの手紙は / フランス語で / 書かれています。
　　S                      M                  V(現在)
　 『言語で』の「で」は、前置詞『言語・分野のin』を用います。
　→これらの手紙は / 書かれています / フランス語で
　＊These letters are written in French.

(3) ルーシーは / 私たちに / 愛されていましたか。
　　S                M             V(過去・疑問文)
　→か？ / ルーシーは / 愛されて / 私たちに(よって)
　＊Was Lucy loved by us?

(4) あれらの部屋は / 学生たちによって / 使われません。
　　S                      M                         V(現在・否定）
　→あれらの部屋は / 使われません / 学生たちによって
　＊Those rooms are not used by the students.